今日は「ボウリング」の事を書きます。
「理想のフォーム&球威」を求め、ずっとスコア度外視てやってきたボウリングですが、とうとう理想は諦め「枯れる」覚悟をした というお話しです。
お前は10年も何やってたんだ?
ボウリングって、1~2年でやめてしまう人が多いようなのです。
競技(大会とかリーグ)に参加するようになった人は、そこでお仲間ができたりして長く続けられるようですが、そこまで行かない人は1~2年でやめてしまう人が多いらしく。
始めてからの1年くらいはとても楽しいと思います。
ハウスボールで投げててボウリングが楽しくなり、そのうち毎週ボウリング場に行くようになって、マイボール・マイシューズを買って球も曲がるようになり、スコアも上がってアベレージ160くらいまで行って・・・ というあたりまでは。
が、その先には壁がありまして・・・
それに、やってることは同じ動作をひたすら繰り返すだけですから、やはりスコアーアップしなくなると、モチベーションが下がってしまうようなのです。
が、自分は大会も出ないしリーグにも参加してないのに、もう10年以上ボウリングを続けてます。間に家庭の事情で数年のブランクがありましたが、それ以外はずっと毎週投げに行ってます。
「なら、さぞかし上手いのだろう」と思うかもしれませんが、そんなことは全くありません。
アベレージで行くと185くらいですから、仮に大会とか出たとしても下のほうです。
ボウリングに詳しい人からは「お前は10年も何やってたんだ?」と言われちゃうだろう状況なわけですが、何をやってたのかというと「スコアを気にせず理想のフォーム&球威を追い求めてた」のです。
ただ球を転がすだけのスポーツですが、その投球技術はなかなか奥が深くて、10年以上夢中で取り組むには十分魅力的なのです。
(「自分にとっては」です。こんな人は滅多にいません)
とうとう才能がないことを悟る
しかしある時期からは、「いつまでも、理想のフォーム&球威を追い求めるばかりじゃいけないかも」という気持ちも出てきました。
で、「55歳までに理想のフォームに到達し、その後は精度やスコアを上げよう!」と考えましたが、実際に55歳になった時には、まだ理想のフォームにはほど遠く・・・
で(2回目)、「60歳までに理想のフォームに到達し、その後は精度やスコアを上げよう!」と考え直し、今に至るわけですが、今度は身体(老体)がついてこなくなりつつありまして、「さすがに、もう無理かも?」と思い始めたりも。
でも、筋トレしたり、ランニングしたりで身体を鍛えれば、「理想のフォームで剛球ぶん投げられる60歳になれるかも!」という気持ちはなかなか捨てきれず、その路線で頑張ってきました。
が、最近、どうにもならないレベルの不調になってしまいまして・・・
「もう無理かも?」じゃなく、「もう無理だわ」と感じました。
そもそも理想が高過ぎたのです。
やろうとしてることが、アラ還ができるような投げ方じゃねーのです。
運動神経には自信があるほうなので、なんとかしてやると思ってましたが、やっぱり無理だったってことです。
それに、10年やって完成できてないってことは、やっぱり才能がないってことです。今になって、やっとそれを悟りました。
もっと早く気づけや って話です。遅すぎるっちゅーの!
それに冷静に考えて見れば、自分非利き手で投げてますからね。
相当なハンディです。才能どころの話じゃねーのです。
Let's 枯れたボウリング! Let's サムライボウラー!
というわけで、志を下げ、身の丈に合った投げ方を目指すことにしました。
「Let's 枯れたボウリング!」です。
技術的には、腰も胸も開かないコンパクトなフォームに変えます。
身体を大きく使って剛球を投げるのは諦め、コンパクトなフォームからキレのある球を投げようというわけです。
実際昨日、そういう気持ちで投げてきたところ、久しぶりに好調でした。
身の丈に合った、年齢なり・才能なりの投げ方で投げれば、そりゃ安定するわけです。
案外、球威もそこそこでした。特にスピードは、回転減らした分かえって速くなってたくらいでした。
もうこの路線でいいよ。これで十分だよ。
やるだけやって無理だと心底感じてたせいか、未練も迷いも感じませんでした。
とうとう、本気で再出発です。
そういえば、ずいぶん前にカッコイイなと思うシニアボウラーさんがいたことを思い出しました。
確か、記事にもしてたっけ・・・と探してみたらありました。
この記事には「10年後にああなれるよう、頑張ろうと思います」と書いてありましたが、この記事の10年後の2031年だと自分は65歳。
さすがにちょっと遅すぎます。
あと2年(=60歳まで)にああなれるよう、頑張ろうと思います。