ヌマガエルだらけ
地味だけど、よく見ると愛嬌のある顔をしているヌマガエル
ですが、ついこの間まで僕も名前を知りませんでしたし、ウチにいる子達が「ヌマガエルだ!」と判ったのはつい先週のこと
そのヌマガエル軍団、うちの庭にはたくさんいます、ものすごくたくさん
それがいつからなのかは、わかりませんが、比較的最近からなはず
意識して見るようになったら、うちの周りの田んぼも、ヌマガエルだらけです
調べてみたら、ウチの市も隣の市も、生息数調査をするとヌマガエルが一番多い模様
トノサマガエル同様、関東にはいないはずのカエルなので、国内外来種という扱いらしく、他のカエルの生息域を狭めたりすることが懸念されているようです
が、利根川・荒川流域は、この10年でヌマガエルだらけになってたみたいです
背中線が入った子、九州には多いらしいけど、ウチの庭で見たのは初めて
ヌマガエルが増えた理由(推測)
ウチの近隣一帯は、市内ではやや高い場所に位置しています
そのおかげで、水害の心配などは全くないのですが、このエリアの田んぼは用水路から水が引けません
なので、近隣一帯の田んぼは全て井戸水です
沢山水が出る井戸と、そうでもない井戸があるようで、いつも水が少ない田んぼもあります
私が見る限りでは、水が少ない田んぼには、ヌマガエルしかいません
一方、常に井戸水がジャバジャバ豊富に出るような田んぼには、トウキョウダルマガエルも居ます
ヌマガエルって、沖縄や台湾にも住んでる南方系のカエルで、オタマジャクシは43℃の水温でも平気とのことなので、近年の「猛暑×水が少ない田んぼ」という過酷な条件下では、種として圧倒的に有利なのかもしれません
更にヌマガエルは、オタマジャクシの期間も短いらしく、卵から2カ月程度でもうカエルになるとか
南方の短い雨期の間に、一気にカエルになれるよう進化したのかもしれません
そして近年日本の稲作は短期栽培品種が主流になり、田んぼに水が入ってる期間がかなり短いらしく、これもヌマガエルが有利な要素なのだとか
トウキョウダルマガエルはもっとオタマジャクシの期間が長いし、姿形がそっくりなツチガエルに至っては、オタマジャクシのまま越冬するケースまであるらしく、これらのカエルが絶滅危惧種になっている原因のひとつが、稲作環境の変だとレッドデータブックにも書いてありました
おそらくそれはヌマガエル!
そんなわけで、今や関東もヌマガエルだらけです
外来種(国内外来種)だからダメと言うつもりはありませんが、専門家が在来種を心配する気持ちもわかります
なので、その点については僕は、ノーコメント
ですが、ヌマガエルの認知度は上げていきたいと思います
つい先週までの僕と同様、ヌマガエルのことを知らない人が多いので
ヌマガエル認知度向上委員会としては、声を大にして言いたい!
「あなたが畦道を歩いてて、足を下す直前に跳ぶカエルがいたら、おそらくそれはヌマガエル」
それにしても、ヌマガエルって名前はどうよ?
カチューシャガエルとか、ハラシロツチガエルとかにならんかったのかと思います
一方で、タイワンツチガエル とか いかにも外来種っぽい名前でなくて良かったね とも思います、はい
ヌマガエルをおもてなし
ウチの池周りの主役は、やはりトウキョウダルマガエルです
が、ヌマガエルも種類が判り、居る場所も解り、日々眺めるようになって、この子達もとても可愛く感じています
ウチの場合、池はトウキョウダルマ軍団に占拠されてるので、ヌマガエルが入る余地はなく、ヌマガエルは池から少し離れた、庭の端のあたりにいることが多いのですが、どうせなら、そこにヌマガエルエリアを作ろうと考えました
ヌマガエルエリアと言っても、囲って逃げないようにするわけではありません
ヌマガエルを「おもてなし」し、そこに集めようと思ったわけです
まずは、日陰があったほうがいいだろうと、レンガと2×4材で屋根を作りました
次に、やっぱりカエルなんだから、水に入りたいのではないかと考え、
タッパーで小さいプールを置いてみました
が、プールにはなかなか入らなくて、「大きなカエルと違いなかなか餌が獲れないから、水にプカプカ浮かんでる暇はないのかもしれないなぁ・・・」と思たり
ですが、プールを設置してから5日経ち、やっとプールに入ってくれるヌマガエルがでてきました
慣れたのか、それともこのところの猛暑で「やってらんねーよ」となったのかはわかりませんが、入ってくれるなら、プールをもう少し大きくしようかなぁと思っています
あと、ヌマガエルエリアには、定期的にホースで水を撒いて、湿度を高くしてあげてます、一日4~5回は撒いてるかな
そんなことをしているうちに、エリアにはかなりの高密度でヌマガエルが集まるようになりました
今やヌマガエル隠し絵ができます
何匹居るかわかりますか? 、片手じゃ足りません
この子達は、この夏・秋のうちに、どのくらいまで大きくなるのかな?
どの子もみんな、ちゃんと冬眠できる大きさに育ってくれるといいのですが
そのためには餌だよなぁ、なんとか餌集め方法を考えねばです