今日はインフレ・物価上昇のお話しです。
ボーナス出た、ちょっとだけ多かった
6/10にボーナスが出ました。
ちょっとだけ多かった。やったぁ!
自分の場合、個人の業績評価はほとんどボーナスに反映されません。上司も全く内容を知らない仕事を独りでやっているためです。
部門の業績はほんの少し反映されます。5%以内でしょうか。
会社全体の業績は、その倍くらい反映されます。
今回ボーナスがちょっと多かった理由は、会社の業績が良かったからです。
私が身を置く「法人向けIT業界」は、コロナ禍でも好調なのです。
多いと言っても「ちょっとだけ」です。そもそも元が少ないし。
でも、リーマンショックがあった2008年以降では一番のプラス幅でした。
ウチの会社の業績は、業界内で特別良いわけではありません。
なので、「もしや、やっと物価上昇が賃金に反映されたのでは?」と思ってます。
もしそうだとしたら、それって2013年のアベノミクス開始以来、ずっとずっとずっと待ってたことです。
物価上昇と賃金
アベノミクスが始まったころには、物価上昇をとっても期待しました。
自分の仕事ではほぼ「物価=エンジニアの単価」になります。それが上がれば、当然売上も増えますから、物価上昇して欲しかったのです。
でも、それがなかなか上がらなかった。アベノミクスで株価はどんどん上がったけれど、エンジニアの単価の上昇はとてもゆっくりでした。
そして、ゆっくりですがエンジニアの単価が上がり、アベノミクス前よりプラス5%くらいになった時にも、それが自分の賃金に反映されてる実感はありませんでした。
今考えれば、少しずつ賃金も上がってたようですが、微々たるものでした。
が、今回のボーナスでは、初めてそれを感じました。
もしかすると、こういうことなのかもしれません。
- 物価上昇には時間がかかる。
- 物価上昇が賃金に反映されるのにはもっと時間がかかる。
- 賃金上昇を実感するにも時間がかかる。(←ただのアホ)
政策と物価
自分は、アベノミクスや日銀黒田総裁のリフレ政策を評価しています。
それは、実際に仕事していて、その恩恵を実感していたからです。
前述したように、期待したほどのスピードでは進みませんでしたが、振り返ってみるとこんなに物価は十分上昇してきていました。
これは今朝、日銀のデータベースからウチの業界の価格指数データを取り、グラフにしてみたものです。
たいへんあからさまな結果に、ビックリしました。
この記事にも書きましたが、自分は仕事でこのグラフを実感していたことから、黒田総裁を評価してます。
「家計が値上げを受け入れる発言」でたたかれようが、円安容認していることで自分のFX口座が実質ロックされて学費払うのにカードローン使わざるをえなくなろうが、長い目で見ればいい方向に導いてくれていると考えています。
っていうか、その前が酷過ぎただけ?(笑)
なお、先日の「家計が値上げを受け入れる発言」も、元ソースをちゃんと読めば、黒田総裁が変な事を言ってないのが判ります。
根拠として提示されたのは「値上げを受け入れられる度合い」を表す調査データです。
この調査で日本の「値上げを受け入れられる度合い」は、ドイツ、カナダ、イギリスを上回ったそうです。
米国だけはもっと上でしたが、黒田総裁は、単にこの調査結果を紹介したようです。
これらの国は、日本よりはるかにインフレ率が高い(というか適正な)国ですから、マクロ視点で見ればそりゃぁ、「欧米並みに日本の家計が値上げを許容」と捉えるでしょう。それだけの話のようです。
もみじ家は値上げを受け入れられるのか?
さて、視点を、お仕事から自分の家計に移してみます。
自分の収入(給与+ボーナス)のプラス幅は、物価上昇率を上回っているのでしょうか?
答えは微妙です。トントンくらいかなぁ・・・
今年に限っては、収入の上昇率のほうが上回りそうなので、その調子でマイルドインフレの好循環が定着してくれれば良いのですが。
しかし、現実に目を向けると、そうもいかないのです。収入増が、家計に繰り入れられない理由があります。
今回のボーナスのプラス分も、速攻で奥さんが持って行ってしまいましたから。
ウチの場合、物価対策よりも、奥さん対策のほうが重要そうです。
最近のアレコレ
ボーナスのプラス分を懐に入れた奥さん、早速「ちょっとブランチに行きましょうか」とウキウキです。
向かった先は、最近の奥さんのお気に入り「コナズ珈琲」になりました。
食後のコーヒー(フレンチプレス)も美味しくて、二人ともとても満足しました。
安いお店ではありませんが、今回は満足度が高くコスパも良好でした。
帰り道、奥さんはこう言ってきました。
奥さん「美味しかった。たまには来たいわね。」
もみじ「うん、そうだね。たまにはね。」
奥さん「月2回くらい」
もみじ「年2回くらい」
リフレ派と緊縮財政派の溝は深いのでした。