今日は 人間フードじゃだめですか? の続きで、「主食が牛乳、ほぼ牛乳しか飲まない人達」のお話しです。
人間フードネタは奥が深い!
タイトルの「人間ドリンクじゃだめですか?」って、なんだか解りませんね(笑)
「ドッグフードならぬ人間フードってどうなのさ?」と調べてるウチに、ほぼ1種類の食材のみで生きてる民族がいることが判りまして。
その中に「1種類の食べ物」ではなく「1種類の飲み物」だけで生きてる民族がいたので『人間ドリンク』となりました。
「1種類の食べ物」では、アザラシの肉だけを食べるイヌイット(エスキモー)が有名かと思います。自分も「ナショナルジオグラフィック」かなにかで見たような記憶があります。
が、イヌイットの場合は「人間フード」的な脈絡というよりも、「人間は穀物や野菜を食べないで生きていられるか?」で例に出されます。
ドッグフードや人間フードの特徴は「調理が不要」「保存性もいい」ってことですが、アザラシの肉はその路線の選択肢にはなりません。
冷凍保存し生で食べるなら(←実際イヌイットはそうすることもあるようですが)、「調理が不要」「保存性もいい」と言えるかもしれませんが・・・
なので、イヌイットの話はあまりピンと来ずでした。
しかし、その次に目にした民族が、まさに『人間ドリンク』的なものでした。
牛乳が主食のマサイ族
それがマサイ族です。
彼らが飲むのは牛乳。もしくはそれが発酵したヨーグルト。
それを2~3リットル、成人男性だと5リットル以上も飲むのだとか。
牛乳やヨーグルトをそのまま飲むのですから「調理が不要」はOKですね。
問題は「保存性もいい」ですが、牛乳を瓢箪のようなものに入れて持ち歩いてるウチにヨーグルトになりそれも飲むということなので、冷蔵庫も要らない模様。
そして、マサイ族は牛をたくさん飼ってるので、入手も楽勝です。
さすがは生き残ってきた民族文化。机上の理屈ではないから、穴がありません。
こういう話って人によって評価が分かれると思います。「おもしろい!」と思う人もいれば、「だからなんなの?」って人もいるでしょう。
自分にとってはツボでした。「明日から牛乳生活だ!」って言いたいくらい。
でも、牛乳飲むとお腹がゴロゴロしちゃうので・・・
なお、槍もってジャンプしてるマサイ族は狩猟民族のイメージがありますが、牛飼い民族だそうです。槍は、牛をライオンなどから守るためとのこと。
マサイ族、牛の血も飲む
マサイ族の話は続きます。
「ほぼ牛乳だけ」ってことでも驚いたのに、なんと牛の血も飲むそうです。
常用ではなく、客人をもてなす時とか、元気を付けたい時に飲むらしく。
マサイ族の村には、絶対行きたくないぞ!(遠慮しますとか許されなそうですし)
栄養的には、牛の血から塩分とか鉄分が摂れるようです。
考えてみれば、乳と血ですからね。そりゃ栄養は十分そうです。
でも牛ですよ牛。
そんなもんばっかり飲んでたら、そのうちモーって鳴きだしちゃいそうな気がします。
そもそも我々が飲む牛乳だって、小さい頃から飲んでるから慣れちゃってますが、牛の乳ですよ。牛の乳。
自分は、「人間の乳飲め!」って言われたって絶対イヤです。他の人の身体から出てくるものを飲めと言われても、飲みたくありません。(今更乳を飲めと言われる機会もありませんが・・・)
それなにの「牛から出てくる乳を飲む!」なんて、絶対無理。(なはずなのに、冷蔵庫には牛乳が(笑))
それに、人間に乳を飲ませたり絞らせたりする牛のほうも、何考えてるんでしょ?
君たち牛族はそれでいいのか! って気もしますが・・・
話を戻します。牛の血を飲む話でした。
牛の血を飲むってことにビックリした後に出てきた疑問はこれらです。
「牛の血を飲むってことは、牛を殺すんだよね?」
「だったら血飲むんじゃなく、肉食ったほうがいいんじゃね?」
「もしやマサイ族、固形物受け付けない胃腸なの?」
しかし違いました。自分の勘違いでした。
血は生きてる牛から抜くそうです。血を抜かれた牛は、傷口を手当てし群れに戻されるそうです。
マジかっ!?
献血みたいなものなのかもしれませんね。
人間でも血の10%程度献血しても大丈夫で、献血では400cc抜かれます。
牛はざっと人間の10倍程でしょうから4リットル。そりゃ結構な量です。
それなら献血的に時々血を抜いて、身体の小さい人間がそれを飲み栄養を摂るってのも、成り立つ気はします。
んー、恐るべしマサイ族!
てな感じに、人間フードからいろんなところに飛び火し、最終的にはマサイ族にビックリとなりました。
牛乳はともかく牛の血なんて、絶対に自分の「人間フード・人間ドリンク」にはなりえませんから、思いっきり脱線ですが、食に関わる話は奥が深く面白いですね。
最後に、マサイ族のことを教えてくれた記事を2つ載せておきます。