「池の作り方」の前にまずは「どんな池にしようか?」でしょ
自作池を作ると決めた時、自分もわくわくしながら考えました。
どんな池にしようかな? と。
「何を飼おうか?」「大きさはどうしよう?」「深さはどのくらい?」「それを、どういう工法で作ろうか?」などなど
池の基本構想の部分ですね、もう10年以上前のことです。
池を作る作業自体は、もんのすごく大変 というわけではありませんが、一度作ってしまうと、やり直せません。
後で修正するのも難しいので、後悔しないよう、構想はよく練りましょう。
僕も、アレコレ構想を考えてからこの池を作ったわけですが、できて使ってみると思惑通りでは全くなく。想像通りでなかった残念なところもあれば、逆に思いがけず良かったところもありました。
ウチの池はどんな池?
ウチの場合、もともとこの池の前にも小ぶりなコンクリ池がありました。サイズは80cm×40cmくらいで水深が浅く30cmくらい。
その池で、子どもが金魚すくいしてきた金魚を飼ったのですが、水深が浅いから冬はかなり厚い氷が張ってしまい、結局金魚は冬越しできず。なので、もう少し深い、安心して冬越しできる池に作り直そうとなったのです
そんな経緯から、「深くする」「コンクリ池にする」は最初から決まってました。あとは狭い庭のなかで「可能な範囲で大きな池」にすることにしました。
飼うのは鯉か金魚か迷いましたが、鯉飼えるほどの大きさは取れず断念。金魚メインのビオトープっぽい池 をイメージし、浅いエリアも作ることにしました。
コンクリ池なので、以下3つの工程で作りました。
1) 穴を掘って
2) ラス網を貼って
3) 防水材(マノール)を入れたコンクリを3度塗り
広さは、幅が2m強、奥行きが2m弱。水深は、浅場(プラ舟の下)が12cm、中段(睡蓮の下)が40cm、深場(右半分)が65cmくらい。
真ん中には岩の島。ホントはこの岩をどかし、広い池にしたかったのですが、どうにも無理でした。無理やりどかそうとして指挟んで骨折(涙)、あきらめました。
ってな感じの広さ、深さの、島のある池 で 10年以上遊んでみて、実際どうだったのかを、お伝えしようと思います。
広さ
まずは広さです。
プラ舟が3つ分くらいの広さかと思いますが、金魚には十分でした。池の1/4は10cm程度の浅場ですが、それを差し引いても十分。
たぶん50匹くらいは大丈夫なんじゃないかな、深さもあるので。
2021年8月追記
金魚が大きくなり、15cm以上が数匹になりました。こうなると50匹なんて無理です。産卵してチビ金魚も増えるのでなおさら。もう少し広いほうが良かったかも。
一方、広すぎなくて良かったと思うこともあります。向こう岸に手が届かないような広さになると、何かと大変ですから。
あと、水が減った時には足すわけですが、広いとそれも大変です。
これについては、ウチの池でもかなり大変なので、もっと広いとホントに大変なんじゃないかなと思います。
深さ(最深部)
次に深さ、これけっこう大事です。
前の小さい池のことを踏まえ、冬越ししやすいよう65cmの深さになってます。冬越しのためにこの深さがホントに必要なのかはわかりませんが、やはり安心感はあります。
越冬以外で、予想外にこの深さが役に立ったことが2つあります。
一つは泥が溜まっても水深が確保できること。睡蓮入れてるせいか、泥はかなり溜まります。フカフカ(スカスカ?)の濃い泥が、すぐに20cmくらい沈殿するので、それでもそれなりの水深が確保できるのは助かります。
もう一つは、深場に入れば外敵から身を守れること。アオサギが池に入り、金魚を食べまくったことがありましたが、根こそぎやられなかったのはこの水深のおかげです。
ちなみに65cmってのは、掘る作業が相当大変でした。底はコンクリが厚めになってしまうので、実際は1m近く掘ったと思います。
ホントは水深1mにしようと思ってたところ、力尽き掘るのを妥協した結果の65cmですが、結果的にはそれが正解で、腕延せばぎりぎり底の泥をすくえる深さになりました。
これ以上深くて、水減らさないと底のメンテができない深さにしてしまってたら、おそらくかなり面倒だろうと思います。
中段
次に、中段です。
中段は、深場と網で分け、稚魚エリアにするつもりで作りました。が、網で分けるなんてできるわけもなく企画倒れ。
でも結果的に、水深40cmの中段は、プランターに入れた睡蓮を置くのにぴったりでした。もし全体が65cmの深さだったら、睡蓮入れるために底上げ等の工夫が必要になってしまうので、この中段は便利です。
チャームさんのオリジナル睡蓮鉢が深さ24cmなので、それに比べ40cmは深過ぎに思えるかもしれませんが、睡蓮も池に入れるとやたら大きくなるので、このくらいはあったほうが良い気がします、むしろもう少し深いほうが良いかも。
浅場
続いて浅場です。
稲植えようと思って作った12cmの浅場ですが、 稲は一度も作ってません。要らなかったかなぁ・・・
でも、今はレンガで区切って、チビッ子専用エリアになってます。レンガ等で区切れるってのは浅場ならではなので、結果的には良かったのかも。
鉢も置きやすいので(水深65cmには置けませんから)、変化をつけやすいという意味でも良いのかもしれません。
でも、お魚のことを考えると、もう少し水深あったほうが良かったかな。
島
最後に島です。
たまたま邪魔なデカい石がどかせず、島にせざるを得なかったものですが、これがとっても便利です。島がなかったら、向こう岸に行けませんから。
特にウチの池の場合、濾過装置が向こう岸にあり、そこに行くには島経由で行くしかないので、島は必須です 。
広さのところでも書きましたが、向こう岸に手が届かないとか、向こう岸に渡れないとかだと、かなり不便だと思います。見るだけの公園の池と違い、毎日落ち葉をとったり、草を抜いたりしますから。
もし一歩でまたげない大きさの池なら、島か橋を作ったほうが良いと思います。
その他
基本設計的な部分は以上ですが、それ以外に失敗したところとしては、塩ビ管を使って作ったものが、ことごとくすぐダメになったこと。
16mmの塩ビ管で、「オーバーフロー」と「最深部近くから濾過装置に水中ポンプで水をあげるパイプ水路」を作ったのですが、両方とも半年くらいで詰まって使い物にならなくなってしまい・・・
取り外せないのでそのままにしてありますが、付けなきゃ良かったです。もしつけるなら、かなり太い管を使うほうが良さそうです(が、おそらくそれでも詰まっちゃうじゃないかな)
Let's 池!
以上が、自分が感じたことでした。
よければ、参考にしてみてください。
もし、池を作ろうか迷ってる人がいたら、ぜひやってみてくださいね。
池はいいですよぉ!