今週のお題「急に寒いやん」
急かどうかは別にして、かなり寒くなってきましたね。
朝の犬の散歩の際に、手袋(軍手)に手が伸びた時には、「やっぱり11月だね、急に寒いやん」と思ったり。
その他に「寒くなったな」と感じるのは、生き物達の様子の変化。
- 玄関灯に居ついてるヤモリ3匹の動きがノロノロになったり
- 庭のヌマガエルは10月中旬ごろから姿を見せなくなったり
- 池のトウキョウダルマガエルも、ほとんどが姿を見せなくなったり
- 金魚も池の深いところに沈んで過ごすことが増えたり
あー、もう冬の入り口だなぁと思います。
寒い? なにそれ、おいしいの?
今の季節、残り少なくなった池のカエルを見ると、寒そうだなぁと思います。
「何も、冷たい水に浸かってることはないのにねぇ」とか、「寒そうだから、そろそろ君も土の中に潜ったら」とか思ってしまいます。
でも、カエルは寒さを感じないんじゃないかしら? と最近思うようになりました。
「急に寒いやん」なんて感じるのは、体温を保とうとする哺乳類とか鳥類だけで、爬虫類・両生類・虫などは、暑くなったら体温が上がり、寒くなったら体温も下がるだけで、寒いなんて感じないような気がするのです。
寒いから上着を着ようとか、毛を膨らまして空気を貯めようとか、震えて体温を上げようとか、みんな体温を保つためだと思うので、恒温動物特有のことではないかと。
カメとかイグアナが陽に当たって体温上げるなんて話もあるから、もしかすると爬虫類は感じるのかも?、でも、哺乳類のように敏感には感じてない気がします。
特に人間は、暖かい家の中に居て、自分の体温で温まった空気を服でキープしてるから、外に出ると「急に寒いやん」ってなるわけで、カエルみたく気温の低下とともに一緒に自分も冷えておけば、寒いなんてことはないんじゃないかしら?
カエル達からすると、人間達は体温上げるために、毎日たくさんご飯食べなきゃいけなくて大変だと思ってるかもしれません。
せっかく食べても、ほとんどが体温上げるのに使われちゃうわけですからね。
カエル達が時々虫食べるだけで十分なのに比べると、とっても燃費が悪く、生きていくだけで大変そうに見えるんじゃないかと。
我々はついつい、恒温動物の感覚でカエルや金魚やメダカを見て「寒そう」とか思ってしまいますが、変温動物にとっては的外れなことが多いような気がします。
冬眠(越冬)に備えて栄養をつけさせる?
「冬眠に備えて栄養をつけさせなきゃ」というのも、恒温動物の感覚で、変温動物には必要ないことのような気もしており。
我々は「冬眠」というと、クマさんが秋にたっぷり脂肪を蓄えてから穴に入るイメージが強すぎるせいかそう思ってしまうだけで、これを変温動物に当てはめるのは違うんじゃないかしら?
カエルやお魚は低温になればカロリー消費もほとんどなく、呼吸すら相当減って酸素もたいして必要としなくなるらしいので。
むしろ、内臓も活動しなくなるので、お腹の中を空っぽにしておくことのほうが大事なようですね。
ただ、「秋は鯉が冬眠前の荒食いで良く釣れる」ってのは実感してるし、動物園などでも冬眠前のカエルに普段より多く餌与えるところもあるようだから、全く意味がないというわけでもないのかも。
でも、人間様のように、寒くなってきたからとついつい食欲の秋全開で食べまくって太ってしまうなんてことは、おそらくないように思います。
鍋にすると何でもおいしいからとたらふく食って、その後に雑炊か鍋ラーメンでしょ、そりゃぁ脂肪も貯められちゃうわけだ、冬眠しないのに。
鍋だけじゃなく、シチューもおでんも美味しいしなぁ。ウエストがぁ・・・
餌切り
というわけで、水温が下がった池に残ったカエルを見ても「寒そう」と思わないよう頭では理解しつつあります(でも寒そうに見えちゃうけど)
もう一つ、しっかり頭で理解しとかないと、「かわいそう」と思ってしまいがちなのが「金魚やメダカの餌切り」。冬の間餌を与えないようにすることですね。
3ヶ月間餌やらないなんて聞くと、ついつい「お腹すいちゃってかわいそう」「こんあんい寒いのに食べないともたないんじゃないかしら?」と思ってしまいがち。
でもこれも、我々人間様の鍋とかクマさんの冬眠とかを基準にした発想で、おそらく間違い。
お魚は寒くもないし、低温になればカロリー消費しないから栄養も必要ありません。
でも、頭では解っていても、「お腹空いちゃうんじゃないの?」と思っちゃうから困ります。
メダカはまだいいのです。底に沈んでしまいほとんど餌を食べなくなるから。
困るのは、真冬でも盛んに餌クレダンスしてくる金魚。餌あげないほうがいいと判っていても、ついつい・・・。
「金魚は変温動物だから冬は餌を必要としません」、よーく頭に叩き込んでおかねば。
「金魚は変温動物だから冬は餌を必要としません!」
動きの鈍くなった鮒を釣るという矛盾
最後に釣りのお話し。真冬から春にかけての池の釣りが好きです。
お魚は半分冬眠状態なので、あまり釣れませんが、それがいいのです。
水温10℃前後の攻防戦となります。10℃切ると鯉は釣れず鮒のみになり、当たりも少なく人間も寒い辛い釣りになりますが、その分釣れると嬉しく。
「マブナ君、君は変温動物なんだから、釣られずに大人しくしてたほうがいいよ」と言い聞かせてリリースします。
そして、辛い時期を過ぎ、梅が咲き始めた頃の暖かい日に水温が10℃を超すと、また池のお魚達は元気になり良く釣れるように。
3月になり、水温13℃を超えるようになると、亀も泳ぎだしすっかり春の池に。
「急に寒いやん」じゃなく、「急に暖かいやん」っていう日が来るのが待ち遠しいですね。