今井真美さん式低温ローストベーコン
前回、初めてベーコンを作りました。
「手抜きを追求、オーブンでほっとけ低温ローストベーコン!」です。燻製なんかせず、家にあるものでとりあえずベーコンが出来てしまうというレシピ、発案者の今井真美さんに感謝です。
初回の出来ばえは、多少しょっぱく火が通り過ぎた感はあったものの、焼いて喰う分には十分美味しくて、それらしく焼けば、けっこうベーコンっぽい雰囲気にもなりました。兄ザルは「これベーコンじゃなく焼豚」と言ったけれど、それは豚バラ肉ではなく肩ロースブロックを使ったせいかもしれませんし、塩鮭と一緒に盛り付けたせいかもしれません。
試しに自分で市販のベーコンと自作ベーコンを食べ比べてみると、やっぱり両方とも焼豚じゃなくベーコンだと感じました。市販のベーコンには燻製っぽい独特の味わいがあり、「その味わいがベーコンの肝なのか?」というと、そうではない気がします。じゃぁ、ベーコンの肝って何なのさ? となるとねぇ、ほら、あれですわ。わかりません。笑
これが説明できないと、自分が作ったもの胸張って「ベーコン」と呼べません。呼べるかどうかは、「ベーコンの肝」を満たしてるかどうか次第だと思いますが、肝心の「ベーコンの肝」がなんだかわからないのでは、話になりません。
ベーコンって何さ?
といわわけで、「ベーコンって何さ?」を調べてみることにしました。
すると、すぐに驚きの事実が発覚。我々が普段食べてる加熱(燻製、燻製後煮沸、煮沸)してあるベーコンしかないのは日本だけで、海外だと非加熱のベーコンもある(そっちが主?)らしい。非加熱といっても、燻製だけして煮沸してないものと、燻製すらしてないものがあるようです。
「燻製すらしてないって、パンチェッタじゃね?」となりますが、まぁそういうことのようです。パンチェッタは非加熱(非燻製&非煮沸)ベーコンの1つ。
それら全部まぜこぜにベーコンと呼ぶのが混乱のもと、正確に呼びましょう。
- 非加熱ベーコン パンチェッタもコレ。
- 燻製非煮沸ベーコン 煮沸するのはハムだとすると、コレが本家ベーコン?
- 燻製煮沸ベーコン 日本のベーコンのほとんどがコレ。殺菌のための煮沸。
非加熱ベーコンがあるってことは、ベーコンの肝は燻製ではないということで、ここ重要。燻製しなくてもベーコンを名乗っていいなら、難易度はぐっと下がります。
燻製しないパンチェッタは、作るのに1週間かかるそうで、かえってメンドウになりますが、「低温調理ベーコン」「低温ローストベーコン」ならお手軽そうです。
おそらく安い市販のベーコンは、「燻製風味の液につけて低温調理」で作られてるのもあるはず。自分は低温料理は好きではないので、「低温ローストベーコン」路線を継続してみることにします。
そりゃ燻製したほうが旨いでしょう。でも手間もかかります。手間をかけてもいいほど燻製が美味しいならば、いずれそっちに行くのでしょうけど、どうだろうなぁ、たかがベーコンですから。それに、低温ローストベーコンでも十分美味しい気もするし。
ちなみに、十分美味しいというならば、市販のベーコンでも十分美味しいんですけどね。更に安いし。(それを言っちゃぁおしめーよ)
低温ローストベーコン2回目
と、胸張ってベーコンと呼ぶためのへ理屈を成立させたところで、2回目の「ベーコン」を作りました。今度は豚バラ肉。やっぱりベーコンはバラ肉でなきゃね。
作り方は前回同様、テキトーに塩でもんでオーブンにイン!。前回120℃90分で火が通り過ぎた感じだったので、今回は110℃75分でやってみます。400g未満の肉なので。
その日は冷まして冷蔵庫へ。翌日カットしてみます。
いい感じじゃね、さすが豚バラ!
低温ローストベーコン2回目の振り返り
しょっぱい焼豚だった初回から、だいぶ進歩できた気がします。初回と変えたのはこの3つ。
- 豚バラ肉を使う
- 塩を適量にする
- 肉の大きさに合わせた加熱時間にする
たいして難しくはありませんね。これなら誰でもできるでしょう。その割に上手くいきました。
でも、味がとっても美味しいかというとそうでもなくて、普通に美味しいだけ。市販のベーコンだって普通に美味しいんだから、わざわざ自作する意味なくね?ってトコは引っ掛かります。まぁ、ベーコンに辿り着けた故の贅沢な悩みですが。
これから先、もっと美味しくするために、燻製するとかより手間かける方向に行くか、それともこのままの作り方でいくか、はたまた市販品で良しとするか、どうなるでしょうか?。微妙ですが、市販品に戻りそうな気も。笑
でも、とりあえず、5回は作りましょう。また何か見えてくるかもしれませんしね。低温ローストベーコンならではの美味しさを、引き出せるといいのですが・・・